今回は証券税制について2点ほど。
少し前にニュースで読んだのですが、くりっく365、くりっく株365、大証FX等の取引所で行われるデリバティブ取引と株や投資信託の取引の損益通算が検討されているらしいです。
一見、良さそうに見えるのですが、腑に落ちない点があります。
なぜ取引所のデリバティブ取引のみなのかという点です。
普通に考えるならば、GMOクリック証券やDMM証券等での店頭FXの取引も損益通算できるようにするのが普通です。
こうしないのはおそらく取引所への天下り確保のためと思われます。
以前は、取引所のデリバティブ取引は税制優遇措置がありました。
しかし、2012年開始の変更で取引所デリバティブ取引も店頭デリバティブ取引も同一の税制になりました。
税制優遇が無くなったため、店頭よりもサービスの質がおちる取引所では取引高・利益が減ったと思われます。
利益が減って天下り先が無くなってしまっては困るので、再び違う形で税制優遇措置を考え出したのではないでしょうか。
官僚が考えそうな事です。
もう1つは、NISA口座についてです。
NISA口座では国債が対象になっていません。
これが何故だか分からないので私は疑問に感じています。
財務省の立場から言うと、個人投資家に異常なまでの利回りの低い国債を買わせるにはNISA口座対象外にするのは得ではないと思います。
利回り減少のよる負担減のほうが、NISA口座非課税による税収減よりも大きいはずです。
大体、利回りが0.05%の10年物国債というのは何を考えたら購入する気になるのかが不思議でならないくらいの金融商品です。
個人では直接取引できませんが、市場では大体0.5%の金利はあるのです。
普通に考えるなら、預金保険対象外の全ての金融商品を特定口座で一元管理して一律の税制をひくのが一番良いと思います。
しかし、官僚はそうは考えません。
何はともあれ、キャンペーン乞食の私としてはNISA関連キャンペーンにはきちんと参加します。
「NISAで投資家デビューキャンペーン | 剛力彩芽のNISAラクラクWEB | 日本証券業協会」では1065名に2000円分のクオカードが当たります。
総額213(にいさ)万円だそうです。